第27回清掃・登山道整備活動

 清掃に登山道整備が加わって4回目になった第27回清掃・登山道整備が2009年3月20日(春分の日)に参加者200人(内非会員3人)の熱意と関係者のご協力・ご支援を得て実施されました。
当日は午前中雨の予報にもかかわらず、8時過ぎには登山道整備チームがそれぞれのコースに分かれて作業場所へと行動を開始しました。
コース概略 ゴミの計量
 清掃活動は昨年と同じ4コースに分かれて行いました。清掃活動は自然保護活動の出発点であることから、会の設立以来毎年継続しています。今年の参加者は114名で収集したゴミはビジターセンター裏の駐車場で計測し、その総量は255kgとなりました。
林道脇の空き缶 粗大ゴミ
林道周辺で見つけた持ちきれない大型ゴミ等は写真を撮り、集めたゴミと共に処分の依頼を秦野市へ行いました。
最近の傾向として登山者のゴミの持ち帰りは十分身に付いているようで登山道のゴミは大幅に減っています。
それに反して林道周辺の谷側には、一般の生活ゴミや産業廃棄物の不法投棄が目立ちます。毎年同じ箇所で清掃活動を実施していますが毎年同じ量のゴミを収集しているのが現状です。
林道周辺の清掃活動を継続していくうえで県または市に対して何らかの具体的防止策の構築を強く要請しなくてはならない時期だとの認識をもつ必要があります。 
いまだ撤去されていない不法投棄の軽トラック
 従来の整備活動で行ってきた段差やぬかるみの解消・水切り・路肩補強に加えて登山道踏み出し防止ロープ設置を活動に加えました。水切りは昨年までに設置した28ヶ所の一部補修に加え、今回は昨年残の角材型1ヶ所と昨年から始めた登山道周辺の間伐材や倒木を利用した丸太型2ヶ所を設置し、合計31ヶ所になりました。
富士見平付近の資機材庫 水切り用間伐材の搬送
 そして今回、10時頃から降った強い雨によって登山道の上から流れ出た水流が、すでに設置された水切りに導かれ谷側の斜面に流れ落ち、水切りより下の登山道には水が全く流れない様子を実際に確認できました。
女性も土留め用を搬送 県・既設水切りの改良
 水切りの効果についていろいろな意見がありましたが、この雨によって会で設置した水切りが実に有効に働
く事を登山道整備に参加したほぼ全員の方々が目視できたことは今後の登山道整備を含む自然保護活動にとって有意義なことだと確信しています。
ステップ兼用の土留め設置 植生保護用ロープ
 一本松下方の広い斜面は大きな段差が多く、歩きやすい木々の中への踏み込みが目立ちますが、木の根を踏み荒らすと、立ち枯れや土壌の流失を誘発します。これらの防止対策と段差解消のためステップを設置して歩き易い登山道に整備し、加えて登山道以外への踏み出し防止および植生保護用としてロープ柵を設置しました。
県から間伐材の使用許可を得て、月例参加者のご協力を得て今回の登山道整備活動(水切り・ステップ・路肩補強など)に有効活用させていただきました。また県民協同の一環として道具類や杭などの材料及びこれらの収納庫を提供していただいた保全センターのご支援に感謝いたします。 
 午後2時30分から大倉ビジターセンター前の広場で報告集会が開かれました。理事長からは清掃活動に新たに加えた過去4年間の登山道整備活動について高く評価する報告があり、来賓の神奈川県自然環境保全センターの山中課長及び秦野市観光課曽我様より当会の自然保護活動を評価するご祝辞を頂きました。
今年度からは丹沢大山自然再生活動の大きな課題である県民協働事業が行われています。みろく山の会も昨年度より同事業に参加していますので引き続きこの活動にご理解とご協力をお願いします。
全員で清掃・登山道整備活動の旗印を中心に記念写真を撮影して解散となりました。これからも私たち一人ひとりの小さな力を集めて大切な丹沢の自然を守り、再生する大きな活動に育てていきましょう。
第26回清掃・登山道整備活動(2008/04)
第25回清掃・登山道整備活動(2007/04)
第24回清掃・登山道整備活動(2006/04)
第23回清掃登山(2005/04)