A山行 スコットランド周遊と
     英国最高峰ベン・ネヴィス登頂

日時・ランク・天候 6月2日(金)〜9日(金) 晴れ   A-B-8    9人参加
みろくのコース 3日  ドライメン(宿)9:00・・・14:20ベン・アン山頂14:40・・・
     登山口14:30・・・ドライメン宿
4日  登山口10:00・・・14:20ベンモンド山頂14:40・・・17:45
     登山口ーフオートウイリアム21:30
5日  登山口8:30・・・14:20ベン・ネビィス山頂15:00・・・登山口
     18:30−フオートウイリアム宿19:15
6日  カレドニアン運河のほとりをトレッキング・・・インバネス宿
  
                            
   山行記
  スコットランドは北緯50゜〜60゜カムチャッカ半島に相当する緯度にあり、気温は日本より
 10℃程低い。
  人気の最高峰ベン・ネヴィスも1344mと標高は低いが、日本の300m級の山と同じ感触の
 山でした。
  今回の行程は、経済の中心地グラスゴーを出発点として、ウェストハイランド地方のベン・アン
 、ベン・ローモンドに登り、最後にベン・ネヴィスに登頂しました。翌日から運河と湖を繋ぐ閘門を
 見学したり、有名なネス湖をへてインバネスに北上。翌日は一路南下、途中スコッチウィスキー
 の蒸留所に寄り試飲。−日バスに揺られた後に首都エデインバラに遊んで帰国というのが
 今回の概要でした。
  スコットランドの特徴は、美しい湖や入江が多い事、丘陵地帯がどこ迄も続き、農耕より
 牧草地帯が果てしなく広がっている国、という印象を強くした今回の旅でした

  アムステルダムを経由、スコットランドへ。長い飛行機の旅が終わった2日目、観光船で美しい
 カトリン湖−周を楽しんだ午後その湖を眼下に望むベン・アンに。 翌日大きなローモンド湖を
 眼下のベン・ローモンドに登る。 登山口迄の大らかな丘陵地帯はいたる所に牛や羊が遊ぶ
 牧場があり、私達を楽しませてくれた。 この地方独特の花だろうか、ブルーベルの大群落が
 青い絨毯を敷きつめたように咲き誇り、その中にエニシダの黄色やつつじ、シャクナゲの
 あでやかな花が咲き非常に美しい風景であった。
  その中で私達が特に驚いたのはシダの仲間蕨の多い事だった。 針葉樹林帯の中にも
 蕨・蕨・右も左も蕨ばかり! はてしなく続く蕨の群生であった。
  ベン・アンは低い乍ら岩山、ベン・ローモンドは岩山だが眺望を楽しみながら登れる山だった。
 この山は水晶石という白い石が多く太陽の光で雪か宝石かと思う程きらめいてみえた。
 下山時岩稜の急下降でキモを冷やした後、ローモンド湖を足下に周囲の山々を見乍ら草原状
 の山道をゆっくりと下った。
  最後の山の英国最高峰ベン・ネヴィスは雄大な山であった。緯度がかなり北のため丁度日本
 の3000m級の山の雰囲気があり、登山口より自然石の石畳の急登を行くとすぐ森林限界、
 目を楽しませてくれた様々な苔の緑も消え岩陵と岩くずの山道をただひたすらに登り続ける。
 水場は途中の滝−ヶ所、頂上に近づくにつれ残雪が目立ち、北面がすさまじく切れ落ちた広い
 山頂は真白に雪に覆われていた。
  普段は天気」も変わり易くガスが出ると視界ゼロ、北面は非常に危険との話だったが、この日
 はよく晴れており私達はゆっくりと大展望を楽しみ、休憩を入れ約10時間の登山を終了した。
  好天に恵まれ、それぞれの山を楽しむと共に、スコットランドの美しい自然と豊かな文化に
 触れた8日間でした。、

ベン・ネヴィス山頂  登頂メンバー ローーモンド湖を足下に下る ベン・アン
ベン・ローモンドの岩山 観光船でカトリン湖ー周 エデインバラ