D山行 甲斐駒ヶ岳〜鋸岳

日時・ランク・天候・人数
2010年7月23日(金)〜25日(日)   D−C−10 晴 5人
みろくのコースタイム


7月23日
北沢峠15:20…15:30駒仙テント場
7月24日
テント場04:30…05:00仙水小屋05:05…08:30甲斐駒ヶ岳09:00…10:10石室
7月25日
6合石室04:30…05:55中川乗越06:00…06:35第二高点06:40…08:10第一高点08:20…08:40角兵衛のコル…11:40角兵衛沢出合12:00…14:20戸台河原P

報告事項


山行記


 23日(金)12時55分発バス乗車

北沢峠に向かう車窓より甲斐駒から鋸岳への稜線が見える。大・小ギャップ・角兵衛沢、中でも角兵衛沢の急斜面に下山時の苦労が目に浮かぶ。駒仙小屋テン場(13時50分)は大小色取り取りのテントで大賑わい。

24日(土)4時10分

仙水小屋で各自共同水2Lを汲む。仙水峠から駒津峰までの急登区間で36人のツアー団体を追い越したが、共同水が肩に食い込む。駒津峰から仰ぐ甲斐駒は花崗岩独特の白色で聳えている。ようやく社のある頂上へ(8時30分)。360度のパノラマが待っていた。鳳凰三山・白根三山・中央アルプス・八ヶ岳・北アルプスの槍ヶ岳も遠望できる。そして、本山行のハイライト、鋸岳への稜線が眼下に迫る。大休止後、本日の宿六号石室へ向かい鎖を使って降下開始。途中雷鳥親子に出会う。大岩ばかりでバランスを要し疲れる。しばらくして石室の屋根が見えたが、到着までは1時間ほど掛かったか?(10時16分)岩室は綺麗に改修されていた。到着が早かったのでマッタリした後、全員で水場へ向かう。その後5人が到着し計10人となった。

25日(日)4時

中ノ川乗越しからいよいよ岩稜に入る。ガレ場を急登し第二高点へ。一旦急下降し大ギャップの下部に取り付くがガラガラし非常に不安定である。先行パーティーが落石を起こすと「ガラガラ、ザラザラ」と川のように岩が落ちていった。幅20M程度ではあるが慎重に且つスピーディーな行動が必要である。向かいのルンゼを左に登ると上部に鹿窓が見えた。ここも小さい岩がバラバラと落ち緊張する場所である。鹿窓を通過すると、小ギャップである。下り上部の鎖が太く手の小さい女性は掴みづらそうなうえ中段は非常に滑りやすい。反対側の岩壁は一見逆層だが手・足共に豊富で片手で鎖を握り三点支持であっけなく終了、第一高点の鋸岳に到着。結局石室に宿泊した3パーティー9名が集結。

角兵衛沢は想像していた通り本山行の核心か?20〜50cm程度の赤茶けた岩が延々と沢を埋め尽くす。全て浮石。足をそっと置いてもガラガラと崩れる。樹林帯に入るまでの1時間30分ほどではあったが非常に疲れた。大岩から落ちる水場の後はこれでも迷うか、というほど付いた赤テープに導かれてようやく戸台川の河原へ到着。ここからの炎天下の河原歩き2時間も辛かったが14時15分ようやく駐車場着。上を見ると黒い雲と雷鳴が。仙流荘で入浴中土砂降りの豪雨となった。もう一時間雨が早かったら河原の中でどうなったことやら。帰りの車窓から見る戸台川は濁流と化し危機一発であった。リーダーとメンバーに感謝しつつ山行を終了した。











甲斐駒ヶ岳への林道から鋸岳を望む


6合目の岩室に泊まる


大ギャップのザレを進む


鹿窓が見えてきた


小ギャップへの下り


小ギャップの登り