2012年7月7日
天狗岳〜横岳
分水嶺33 花がいっぱい

ichiran ichiran 



20120707

渋温泉0650…0735休0740…0905休0910…0925黒百合平…0935中山峠…1040天狗岳1054…1114根石岳…1200夏沢峠1205…1230オーレン小屋


20120708

オーレン小屋0500…0530夏沢峠0540…0630硫黄岳0635…0740横岳…0745休0750…0800三叉…0840地蔵の頭…0920行者小屋0930…1035休1040…1125美濃戸山荘1135…1222美濃戸口




 今回は、分水嶺の33回目。踏破ルートの途切れていた八ヶ岳の中央部を結ぶ山行だ。2日間の日程の天気予報は、雨から徐々に回復してゆくとのことだったので決行することにする。




7月7日

 前日に普通列車で小淵沢駅に到着。ホームの待合室に敷物をして仮眠する。夜中に結構な降雨があり少々心配になる。5時過ぎに起床し、朝6時に小淵沢駅前からジャンボタクシーに乗る。時々霧雨。渋温泉でタクシーを降り、ストレッチしてから出発。脇に流れる沢は濁り水量が増して勢いを増している。

 尾根筋に上がると、登山道は昨日からの雨で水たまりとなり歩きづらい。更に黒百合平手前の急な沢筋は登山道があるべきところが急流の沢となり滝まで出現している。飛び石伝いに徒渉したり、旧道を迂回したりしながら何とか進む。


登山道脇の沢は水量を増している


登山道が滝を伴う沢となっている
飛び石伝いに徒渉する

 黒百合平で休憩し、更に中山峠に進む。ここから分水嶺となる。霧の中で展望は望めないが、足元の花々が目を楽しませてくれる。天狗岳に辿り着くも霧の中。夏沢峠から分水嶺を外れて右に下り、本日の泊地であるオーレン小屋に向かう。途中にはミツバオウレンやコイワカガミが群落を作って咲き誇っている。

 途中、会のメンバー達とすれ違う。二十数名の大人数。今日は硫黄岳山荘に泊まるそうだ。聞くと「こまくさ祭」とのことで、お酒が飲み放題、美味しい食事とコンサート付だそうだ。ちょっとうらやましくなる。


コケモモ


コイワカガミ


天狗岳では霧のため眺望はない


イワベンケイ


天狗岳を下る


ミツバオウレン


オサバグサ


ヤツガタケキスミレ

 ようやくオーレン小屋脇のテント場に到着し、テント設営の後皆で宴会となる。これが一番楽しい。寒くなってきたので夕食は各テント内で行うことして引き上げたところで雨が降ってきた。タイミング抜群で、濡れずに済みほっとする。今晩は七夕なのだが、織姫と彦星にお会いすることは出来なかった。就寝後また雨が強くなる。


テント場にはスノコがあって
雨でも安心


テーブルを囲んでの宴会の準備





7月8日

 5時出発のため3時半起床。もう一つのテントは何故か静かだ。後で聞くと寝坊をして4時に起きたそうだ。それでも出発に間に合ったのだから、やれば出来る!ということか。5時出発。

 あたりは相変わらず霧と小雨。眺望は利かないが、花はたっぷり楽しめる。再び夏沢峠に登り、再び分水嶺を南に進む。硫黄岳のコマクサは満開には少し早かったようでほとんどが蕾。その合間にウルップソウやヤツガタケキスミレが花を咲かせている。相変わらず霧の中だったが、一瞬だけ晴れて南八ヶ岳の峰々を拝むことが出来た。


オーレン山荘を出発


オーレン山荘の強清水


イワウメ


ツガザクラ


キバナシャクナゲ


ミヤマシオガマ


硫黄岳に到着
相変わらず眺望はない


一瞬の雲の切れ間


コマクサは未だ蕾


ウルップソウ

 横岳は岩と鎖と梯子の上り下りを繰り返すが、さすが強者達で危なげもなくハイスピードで進んで行く。その合間に、オヤマノエンドウやチョウノスケソウ、ハクサンイチゲなどを観る。地蔵の頭で、先行していた会メンバーに追いつく。飲み放題の酒と楽しかったコンサートを自慢されちょっと悔しい。


オヤマノエンドウ


チョウノスケソウ


ミヤマシオガマ


ハクサンイチゲ


クモマナズナ


ヤツガタケキスミレ

 先行させていただき地蔵尾根を下る。美濃戸山荘で一服し、お茶と漬け物を頂く。いつものご接待でありがたいことだ。予定よりも2時間近く早く美濃戸口に到着。入浴しさっぱりしてからバスに乗車。他の登山者もいたが、全員座ることが出来てほっとした。

 これで、八ヶ岳の分水嶺を踏破したことになる。野辺山の鉄道最高地点から南八ヶ岳、北八ヶ岳を通って蓼科山の先の大石峠まで。今年は東北シリーズということでルートを北に延ばしているが、西方面も検討してゆきたいものだ。

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