創立30周年記念
      後立山リレー山行
 
   
 
 
日時・ランク・天候

2012年07月27日(金)~29日(日) C-C-9 晴 3人

コースタイム


7/27

扇沢(10:20)・・・種池山荘(14:20)・・・爺ヶ岳中峰(15:15)・・・冷池山荘( 6:15)
歩行時間:5時間55分


7/28

冷池山荘(4:15)…鹿島槍ヶ岳南峰(6:25)・・・キレット小屋(8:50)・・・五竜岳(12:50)・・・五竜山荘(13:30)                              歩行時間:9時間15分


7/29

五竜山荘(4:15)・・・大遠見山(5:35)・・・小遠見山(7:05)・・・アルプス平(8:10)・・・とおみ(8:20)・・・神城駅(8:45)
歩行時間:4時間20分

報告事項



山行記

 2012年に30周年を迎えたみろく山の会は、記念行事の一環として、北アルプス針ノ木岳~朝日岳までを8コースに分け、2012年7月25日~8月1日で後立山リレー山行を実施した、本山行はその③コースである。




参加メンバー

隊長のTuB
SLのTkZ
浜のシティーボーイHrT
(以上3名)



7月27日       扇沢~冷池山荘
            行動   5時間55分
            夕食   アナゴ丼、漬物

 東京6:24発あさま501号に乗る、長野で降り、東口より8:30発の川中島バスで終点の扇沢バスターミナルへ(1時間45分、2500円)、中央線・大糸線を利用するよりこちらの方が早いのである、更に、信濃大町駅はタクシーが3台しか無く、夏山シーズン中は確保が難しい。
 バスターミナルを少し戻り鉄橋を渡って左折すると柏原新道の登山口である、ストレッチをして精鋭3人、勇躍と歩き出す・・・・・ のはずであったが。
 HrTの息が荒い、隊長のTuBはHrTとの山行は初めてなので、テント泊のロングコースだけど大丈夫か電話したところ、「テント泊の経験もあり、大丈夫です」との返事であった、
HrTの息がますます荒くなる、30分で休憩しカリカリ梅を出す、歩き出す、やはり息が荒い、このままではバテてしまう、30分で又休憩、冷やした「速攻元気」を投与、荷が重い様なのでガス、コッヘル等をTuBに移す。
 つずら折りの坂道を行くと小さなケルンがあり、坂もなだらかになり前方の稜線に種池山荘が見える、小さな沢を横切り少し登ると、日本横断の際に左光が野イチゴを見つけた場所である、程なく着いた種池山荘には「予約者以外は宿泊出来ません」の張り紙がしてある、夏山シーズンなのである。
 稜線に出ると少し風を感じる、道を右に取り爺ヶ岳へ向かう、ハイマツ帯を抜け砂礫の道を進み爺ヶ岳南峰の巻き道を行く、更に中峰、北峰をかすめて下ると赤岩尾根の分岐となる冷池乗越を経て冷池山荘に到着する。
 会計担当のTuBはテントの受付に行く、受付の若い女性は「テント場は27張分ありますが未だ大丈夫です」と言う、しかしながら渡された札は31番である・・・・・
 とりあえずテント場に向かう、ところが急登で10分近くのアルバイトである、目的地に着いた気分でホットした身には結構きつい、なんとか場所を見つけテントを張る、ペグは使わず石で固定する、荷を入れていると、既に小屋に入っていた②コースのCLHrUさんが来る、5時から夕食なのでその前に旗の受け渡し等の写真を撮りたいと言う、OKし小屋へ戻る、②コースと③コースのリレー場面の記念写真を撮る、②コースは早く着き、既に一杯やっていた様子である。
 我々もベンチに腰を下ろし缶ビールでくつろぐ、一人2?の水を持ってテント場へ急登の道を戻る、ビールを飲んでの急登はきつい、TkZは遅れる、「後からゆっくり行く」と言う、 
 夕食はアナゴ丼と漬物である、食当のTuBはナスを切り、ポリ袋に入れ塩を振ってHrTに混ぜてもらう、更にミヨウガ、シソも混ぜる、コッヘルの蓋に出す、 どれどれ、味は?
ウマイ! HrTは感心して「家で嫁さんに作ってもらおう」等と言う、TkZは「嫁さんに任せないで自分で作りなさい」と厳しい。
 HrTの炊いたご飯にアナゴを乗せいただく、まずまずの味か、本当はウナギにしたかったのであるが、高すぎて止めたのである。
 後片付けをし、明朝3:00起床、4:30出発を確認して寝る、敷地が傾いているので身体がズリ下がる、HrTは何とシャツを脱ぎ汗を拭いて着替えている、毎日着替える積りなのか、さらに何やら膨らませている、何と枕を持参しているのである・・・・・


7月28日       冷池山荘~五竜山荘
            行動   5時間55分
            朝食   餅入りスープ
            夕食   卵麺

 3:00起床、お湯を沸かしスープに餅を入れて出来上がり、簡単で美味しい。
夜露に濡れたテントをたたみ、4:15明るくなるのを待ちきれず、ヘッドライトを付けて出発する。
今日はHrTを気使ったTkZが先頭でゆっくり歩くと言う、布引山を経て鹿島槍ヶ岳へ、南峰と北峰から成る双耳峰の鹿島槍は後立山の盟主といえようか、ここから険しい岩稜沿いの道が続く、本山行の核心部である、TkZはHrTにザックから下っているカップをしまう様注意する、正しい指摘である、岩場では出来るだけ荷をすっきりさせる事が大事である、 鎖、梯子の連続、2時間程でキレット小屋に着く、ここから五竜山荘までは4時間40分のコースタイムである。
 晴れ渡っているが風があり気持がいい、剣岳、立山が左手に望める、ガレ道を黙々と行く、急登の北尾根ノ頭で2人連れに会う、五竜山頂はガスで30分粘ったが何も見えなかったと言う、G5,G4を過ぎると今まで晴れていたのにガスが出て来る。
 12:40五竜岳山頂、残念ながらガスのため展望は無い、1時間程ガレ道を下ると五竜山荘である、小屋は超満員、テント場もほぼ満杯状態である、やや傾斜した一角に場所を決めテントを張り、入り口を開けたままにして濡れたテントを乾かす、フライも別の場所に広げて乾す。
 この間どんどん人が到着し、小屋の前、道路上にもテントが張られ始める、TuBは④コースの三枝子さん達の2張のテントの張り場が心配である、五竜山荘の脇から白岳を下って来る人達を見ていると、15:30三枝子さんを先頭に下りて来る、早速テント設営場所の検討、なかなか見つからない、結局小屋前の道の脇に2張のテントを無事に設営する、
 小屋の前で記念写真の後、お待ちかねのティータイム、HrTは焼き豚を1ブロック(500gはあろうか)出して切り始める・・・・・
 ④コースのテントに挨拶に行くと言うTuBに、HrTは焼き豚も持って行って欲しいと言う、先方は6人用のテントに8人が入り一杯始まっている、仲間との歓談は楽しい・・・
 自分のテントに戻ろうとすると途中のテーブルで若い男女数人が談笑している、「栂海新道を走るんだー」等と言っている、大変失礼ですがと聞いてみると、2年に1回トレイルランがあるとの事、と自分の着ていた Across Japan のTシャツを目ざとく見つけた女性が聞いてくる、日本横断の件を話すと、歓声を上げてTシャツにサインして欲しいと言う、次々と3着のTシャツにサインする事になる。
 夕食はTkZが用意した卵メンである、干しエビ、干しシイタケ、各種乾燥野菜、生姜を入れて煮込む、野菜が多すぎたのか少しモソモソした感じであるが美味しい、TkZは軽いし、煮込んでも麺が伸びないのだと言う、TkZは明日の朝食用の雑炊を準備している。


7月29日       五竜山荘~アルプス平
            朝食   雑炊、漬物

 3:00起床、傾斜した地面のせいで寝ずらい思いであった、朝食の雑炊にTuBが漬物を作る際に入れ忘れた塩コブを入れてみると美味い!
 4:15ライトを付けて出発、白岳から遠見尾根を下る、雪渓を何度も横切る、この時期に雪渓を歩くのは楽しい、TkZとHrTはタオルに雪を包んで首に巻いている。
 小遠見山からはどっしりした五竜岳、双耳峰の鹿島槍ヶ岳が良く見える、アルプス平からテレキャビン8分で下に着く、HrTは食べ切れなかった行動食をTuBに見せる、必要量の3倍位持って来たのではないだろうか。                    
 ここで入浴予定であったが10:00からと言う、未だ8:20である、TkZは何処かで入浴できないものか聞いているが駄目である、仕方なく神城駅に移動して駅のトイレで身体を拭き、頭を洗って着替える、大糸線で松本に移動、下界は暑い・・・・・
 12:00あずさ16号に乗り一人4700円の清算をする。

  


 

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爺ヶ岳を目指して 布引山山頂 鹿島槍ヶ岳山頂
五竜岳山頂 五竜山荘前にて 振り返れば五竜岳